このページは、WordPress制作や外注を検討する際に、「正解を探す」のではなく、「どう判断すべきか」を整理するためのFAQ集です。

制作費の相場や外注先の選び方には、決まった正解はありません
同じ「10ページのサイト」でも、依頼範囲・外注依存度・準備状況によって、見積もりは大きく変わります。

そのため本ページでは、

  • 「いくらが安い・高いか」ではなく
  • 「なぜ金額差が出るのか」
  • 「どこを見て判断すべきか」

といった判断の軸(How to think)を中心に解説しています。

また、WordPressでは「自分で触らないほうがいい場面」「早めに外注すべき判断ライン」が存在します。

すべてを鵜呑みにする必要はありません。
ご自身の状況に近い質問・回答だけを拾いながら、判断材料として使ってください

外注・制作・料金に関するよくある質問と回答

このセクションでは、「いくらが安い・高いか」ではなく、なぜ制作費に差が出るのか、どこを見て判断すべきかという観点で整理しています。

詳しい解説:
【2026年版】WordPress制作代行の料金相場とフリーランス・制作会社の違い
ワードプレス制作代行の料金相場と依頼前に確認すべきこと

WordPress制作代行の相場はいくらなら妥当?

WordPress制作代行の相場は、一概に「いくらが正解」と言えるものではありませんが、一般的な会社サイトや店舗サイト(10~20ページ前後)の場合、20~50万円前後がひとつの目安になることが多いです。

ただし、この金額は原稿や写真をある程度自分で用意し、既存テーマやテンプレートを活用するケースを想定したものです。

実際の見積もり金額は、次のような条件で大きく変わります。

  • どこまでを制作側に任せるか(企画・設計・原稿・写真・運用まで含むか)
  • デザインがテンプレートか、オリジナルか
  • 予約・会員・検索などの追加機能があるか
  • 納期が通常か、短納期か

たとえば、デザインを完全オリジナルで作成し、原稿作成や写真撮影まで含める場合は、50~100万円以上になることも珍しくありません。

逆に、「相場より安い」と感じる見積もりでも、作業範囲が限定されている保守や修正が別料金といった前提があるケースもあります。

重要なのは金額そのものよりも、「その金額に何が含まれていて、何が含まれていないのか」を把握することです。同じページ数でも、依頼範囲や外注依存度によって相場は大きく変わります。

見積もりが妥当かどうか判断する際は、「相場と比べて高いか安いか」ではなく、自分の条件に対して過不足がないかという視点で確認することが大切です。

制作費が20万円と80万円で大きく違うのはなぜ?

WordPress制作の見積もりで、「同じようなページ数なのに、20万円と80万円で大きな差が出る」というケースは珍しくありません。

この差は、単純にページ数や作業時間だけで決まっているわけではないためです。
制作費の違いは、主に次のような要素の組み合わせで生まれます。

  • どこまでを制作側が担うか(企画・設計・進行管理を含むか)
  • デザインがテンプレートか、完全オリジナルか
  • 原稿・写真・素材を誰が用意するか
  • テスト・検証・修正対応の範囲
  • 公開後のサポートや保守が含まれているか

たとえば、20万円前後の見積もりは、既存テーマを使い、原稿や写真を共有し、制作範囲を最低限に絞ったケースであることが多いです。

一方で、80万円前後になる場合は、要件整理・デザイン設計・進行管理・検証まで含めた「丸投げに近い依頼」になっているケースが多く、単純な作業費というよりも人件費が絡んでくるディレクション工数が大きく影響しています。

また、見積書の金額だけでは分かりにくいポイントとして、「除外されている作業」の存在にも注意が必要です。

安く見える見積もりでも、修正回数が極端に制限されていたり、原稿作成・写真対応・公開後の調整が別料金になっていることがあります。

また、特に注意したいのが、相場より極端に安い金額で受けているケースです。

フリーランスなどの場合、「まずは仕事を取りたい」という理由で安価に受注した結果、実際の作業量や対応工数を正確に見積もれておらず、途中で負担が大きくなってしまうことがあります。

その結果として、作業が後回しになったり、連絡が取りづらくなったり、最悪の場合は完成まで至らないといったトラブルに発展するケースもあります。

これはスキルの問題というより、見積もり段階で作業量と責任範囲が整理されていないこと が原因で起こることがほとんどです。

価格が安いこと自体が悪いわけではありませんが、
「なぜその金額で成り立つのか」
「どこまで対応してもらえるのか」
などを事前に確認しておかないと、結果的に時間やお金コストを失ってしまう可能性があります。

逆に金額が高めでも、
「どこまで対応してくれるか」
「トラブル時に誰が責任を持つか」
これらが明確であれば、結果的に追加費用や手戻りが少なく済むケースもあります。

制作費の差は、作業量の差というより、「どこまで考えてもらうか」「どこまで任せるか」の差と捉えると理解しやすいでしょう。

見積もりを比較する際は、金額だけで判断せず、作業内訳・前提条件・除外範囲を必ず確認することが重要です。

初期費用0円・月額制のWordPress制作サービスは安い?注意点は?

「初期費用0円」「月額5,000円~」といったWordPress制作サービスは、一見すると費用を抑えられるように感じますが、必ずしも安いとは限りません

これらのサービスは、制作費を月額料金に分割して回収するビジネスモデルであることが多く、最低契約期間が設定されているケースが一般的です。

たとえば、1年以上の継続契約が前提となっており、途中解約すると、残り期間分の一部または全額を解約金として請求されるといった条件が付いていることもあります。

また、継続縛りがないようなサービス含め、月額サービス全般、サイトの所有権やデータの扱いに注意が必要です。

  • 解約後にサイトやデータを引き継げない(〇年契約でサイトデータをお渡し)
  • テーマやプラグインが独自仕様で、他社へ移行しにくい
  • カスタマイズや機能追加が制限されている

このような場合、長く運用するほど支払総額が増え、結果的に買い切り型の制作より高くなるケースもあります。

一方で、
「とにかく早く初期費用をかけずに公開したい」
「短期間のキャンペーン用サイトが必要」
といった目的であれば、月額制サービスが合う場合もあります。

重要なのは、月額料金の安さだけで判断しないことです。

検討する際は、

  • 最低契約期間と解約条件
  • 総額でいくら支払うことになるか
  • 解約後にサイトやデータが手元に残るか
  • 将来的な拡張や移行が可能か

これらを必ず確認しましょう。

「初期費用を抑えたい」のか、
「長期的に自社の資産としてサイトを育てたい」のかによって、
選ぶべきサービスは変わります。自分の目的に合った形かどうかを基準に判断することが大切です。

WordPress制作の相見積もりは何社くらい取るべき?

WordPress制作を外注する際の相見積もりは、2~3社程度が最も現実的です。

1社だけでは金額や提案内容が妥当か判断しづらく、逆に4~5社以上に依頼すると、条件が揃わず比較不能になるケースが多いです。

相見積もりで重要なのは「社数」よりも、同じ前提条件で見積もりを取れているかという点です。

比較する際は、以下の項目が揃っているかを必ず確認しましょう。

  • 作業範囲(どこまでが制作に含まれているか)
  • 除外項目(別料金になる作業は何か)
  • 納期と進行スケジュール
  • 修正回数や対応範囲
  • 公開後の保守・サポートの有無

金額だけを見ると「一番安い会社」を選びたくなりますが、前提条件が違えば金額差が出るのは当然です。

相見積もりの目的は、「最安値を探すこと」ではなく、自分の要件に対して適切な金額と進め方を提示してくれる相手を見つけることだと考えると失敗しにくくなります。

制作会社とフリーランス、どちらに依頼するのが向いている?

制作会社とフリーランスのどちらが向いているかは、サイトの目的・規模・外注依存度によって変わります。

それぞれの特徴を理解した上で選ぶことが重要です。

フリーランスが向いているケース

  • 小~中規模サイトで、要件が比較的シンプル
  • 予算をできるだけ抑えたい
  • 直接やり取りして柔軟に進めたい
  • 修正や相談をスピーディに進めたい

フリーランスは管理コストが少ない分、費用を抑えやすく、融通が利きやすいのがメリットです。
一方で、対応範囲や品質は個人差が大きい点には注意が必要です。

制作会社が向いているケース

  • 中~大規模サイトや要件が複雑な場合
  • デザイン・実装・検証を分業で進めたい
  • 社内稟議やドキュメントが必要
  • 公開後の保守・運用まで含めて任せたい

制作会社は体制と再現性が強みですが、ディレクションや管理工数が加わるため、費用は高くなる傾向があります。

重要なのは、「制作会社かフリーランスか」ではなく、自分の要件に対して適切な体制を提示してくれるかという視点です。

要件定義や設計は制作会社、実装や更新はフリーランス、といった役割分担型も有効な選択肢です。

WordPress制作を依頼する前に最低限準備しておくべきことは?

WordPress制作を外注する前に、すべてを完璧に準備する必要はありません。
ただし、最低限これだけは整理しておくことで、見積もりの精度と進行のスムーズさが大きく変わります。

最低限整理しておきたいポイント

  • サイトの目的(問い合わせ増/採用強化/資料DLなど)
  • ゴール(何ができれば成功か)
  • 想定ページ構成(トップ・サービス・実績・問い合わせ等)
  • 予算の上限(○万円以内、○万円台など幅でもOK)
  • 希望する公開時期

これらが決まっていない状態で依頼すると、業者側は安全側に工数を積むため、見積もりが高くなりやすい傾向があります。

逆に、
「原稿や写真は自分で用意できる」
「最初は最低限で公開したい」
といった前提を伝えるだけでも、費用を抑えた提案を受けやすくなります。

詳細な要件定義や設計は、制作会社・フリーランスと一緒に詰めていくものなので、最初から完璧でなくても問題ありません。

まずは目的・予算・期限の3点だけでも言語化しておくと、外注の失敗リスクを大きく下げることができます。

安すぎるWordPress制作の見積もりは何を疑うべき?

相場より極端に安いWordPress制作の見積もりを見た場合、「ラッキー」と判断する前に 必ず確認すべきポイントがあります。

特に注意したい点

  • 作業範囲が曖昧、または「一式」表記のみ
  • 修正回数や対応範囲が明記されていない
  • テスト・検証工程が含まれていない
  • 公開後の不具合対応や保守が対象外

安価な見積もりの中には、工数の見積もりが甘い、または最低限の作業だけを想定しているケースもあります。

特にフリーランスの場合、仕事を獲得するために価格を抑えた結果、作業量の多さに耐えきれず、途中で対応が滞ったり、完成まで至らないといったトラブルが起こることもあります。

また、「後から追加費用が発生する前提」で初期見積もりを低く出しているケースも少なくありません。

見積もりが妥当かどうかを判断する際は、金額そのものよりも、

  • どこまでの作業が含まれているか
  • 何が除外されているか
  • 追加費用が発生する条件

これらを必ず確認しましょう。

「安い=悪い」ではありませんが、安すぎる見積もりには必ず理由があります
その理由を説明できない場合は、慎重に検討したほうが安全です。

WordPressトラブル・判断に関するよくある質問と回答

このセクションでは、トラブル発生時に自分で対応してよいケースと、触らず外注すべき判断ラインを中心に整理しています。

詳しい解説:
管理画面に入れないときに試す5つの手順と外注目安
functions.phpを編集したらサイトが真っ白になったときの復旧方法

管理画面(wp-admin)にログインできないとき、まずどう判断すればいいですか?

管理画面にログインできない場合でも、慌てて操作を進める必要はありません。
まずは「サイト自体は表示されているか」「エラーメッセージが出ているか」を確認します。

よくある原因は次の3つに大別されます。

  • パスワード・ユーザー権限の問題
  • プラグインやテーマの不具合
  • サーバー・PHP環境の変更や障害

特に、直前にプラグイン更新やPHPバージョン変更をしていた場合は、コードレベルのエラーが原因で管理画面だけが落ちるケースも多くあります。
FTPやサーバー操作に不慣れな場合は、無理に触らず、「いつから・何をした後か」を整理して外注相談するのが安全です。

functions.php を編集してサイトが壊れた場合、復旧できますか?

結論から言うと、多くの場合は復旧可能です。
ただし、どこを・どう編集したか分かるかで難易度が大きく変わります。

functions.php の編集ミスは、構文エラーや致命的エラーを引き起こしやすく、画面が真っ白になる原因として非常に多いです。

自力で復旧できる可能性があるのは、次のようなケースです。

  • FTPでファイルにアクセスできる
  • 編集前のコードを保存している
  • どの行を触ったか覚えている

一方で、内容が分からないまま何度も編集を繰り返すと、状況を悪化させることがあります。
「自分で戻せるかどうか」を判断基準に、難しければ外注するのが結果的に早いケースがほとんどです。

プラグインを止めたらサイトが動かなくなった場合、どう対応すべきですか?

プラグイン停止後にサイトが動かなくなる場合、そのプラグインがサイトの基幹機能を担っていた可能性が高いです。

会員管理・予約・決済・カスタム投稿などに関わるプラグインは、停止によってページ表示やデータ処理に影響が出ることがあります。

重要なのは、「止めた結果、何が動かなくなったか」を切り分ける(判断する)ことです。

  • トップページは表示されるか
  • 管理画面には入れるか
  • 特定ページだけがエラーになっているか

影響範囲が分からない状態で再インストールや別プラグインに差し替えると、データ不整合を起こすことがあります。不安な場合は、現状を維持したまま外注先に状況を共有するのが安全です。

エラーが出ていないのに表示が崩れるのはなぜですか?

表示崩れは、必ずしもエラーメッセージを伴うとは限りません。
CSSやJavaScriptの競合、テーマ更新の影響などで、「見た目だけが壊れる」ケースは非常に多いです。

特に多い原因は次の通りです。

  • テーマ・プラグインのアップデートによるCSS上書き
  • キャッシュや最適化系プラグインの影響
  • 特定ブラウザ・スマホのみでの崩れ

エラーが出ていないからといって安全とは限らず、放置するとユーザー体験や信頼性に影響します。
「いつから・どの端末で・どのページが崩れているか」を整理すると、原因特定がしやすくなります。

トラブル時、どの時点で外注すべきか判断する目安はありますか?

判断基準はシンプルで、元に戻せるかどうかです。

次のいずれかに当てはまる場合は、外注を検討するタイミングと言えます。

  • 原因が分からないまま複数箇所を触ってしまっている
  • 本番サイトで直接作業している
  • 復旧に必要な知識や時間が確保できない

「もう少し頑張れば直るかも…」と作業を続けた結果、復旧工数が増えて費用が高くなるケースは少なくありません。早めに状況を整理して相談したほうが、結果的にコストもリスクも抑えられます。

プラグイン開発・機能拡張に関するよくある質問と回答

このセクションでは、既存プラグインの延長で対応できるか、新規開発や設計レベルの判断が必要かを見極める視点でまとめています。

詳しい解説:
プラグイン開発を外注するときの費用感と依頼内容

既存プラグインで対応できない場合、どう判断すればいいですか?

既存プラグインで対応できるかどうかを判断する際は、「設定で実現できるか」ではなく、「本来の用途から外れていないか」という視点で考えるのが重要です。

たとえば、予約・会員・フォーム系のプラグインでも、業務フローに合わせた細かい条件分岐や独自ロジックが必要になると、設定やアドオンだけでは対応しきれないケースが増えてきます。

次のような状態であれば、既存プラグインの限界に近づいているサインです。

  • フィルターやアクションを多用しすぎて動作が複雑になっている
  • アップデートのたびに動作確認が必要になっている
  • 本来想定されていない使い方をしている

無理に既存プラグインで対応し続けると、将来的な保守コストやトラブルリスクが高くなります。
「今は動いているが、拡張や保守が不安」という段階で、カスタマイズや新規開発を検討するのが現実的です。

プラグインのカスタマイズと新規開発の違いは何ですか?

プラグインのカスタマイズ新規開発の違いは、「土台が既にあるかどうか」にあります。

カスタマイズは、既存プラグインの機能を前提に、表示変更や処理の追加などを行う方法です。
要件が限定的であれば、比較的低コスト・短期間で対応できます。

一方、新規開発は、要件に合わせてゼロから設計するため、自由度は高い反面、設計・テスト・保守まで含めた工数が必要になります。

判断の目安としては、

  • 既存プラグインの仕様に合わせられる → カスタマイズ向き
  • 業務フローに合わせたい → 新規開発向き

将来的な拡張や他システム連携を考えている場合は、最初から新規開発したほうが、結果的にコストが抑えられるケースもあります。

プラグイン開発は、どの規模から外注すべきですか?

プラグイン開発を外注すべきかどうかは、規模よりも影響範囲と責任の大きさで判断するのがポイントです。

たとえば、管理画面に表示を追加するだけの小規模な機能であれば、開発経験がある方なら自作も可能でしょう。

一方で、次のようなケースでは、規模に関わらず外注を検討すべきです。

  • 会員情報・予約・決済など重要データを扱う
  • 業務フローに直結しており、止まると影響が大きい
  • 将来的な拡張や他システム連携を想定している

「あとから直せばいい」と軽く考えて自作すると、仕様変更や不具合対応が属人化しやすくなります。
ビジネス用途で使う場合は、早い段階で外注し、設計・保守を含めた体制を整えるほうが安心です。

※ 各回答は、一般的なケースを想定した「判断のヒント」として整理しています。具体的な費用や最適な進め方は、サイトの目的・要件・運用体制によって変わります。

「自分の条件だとどれに当てはまるか分からない」場合は、まず要件(目的/必要機能/納期/素材の有無)を整理したうえで、個別に確認すると判断がブレにくくなります。