【2026年版】WordPress制作代行の料金相場とフリーランス・制作会社の違い

本記事の料金レンジは、2025年末時点の相場をもとにしています。
今後の物価や制作体制の変動により価格帯が変わる可能性がありますが、最新トレンドを踏まえて随時アップデートしていきます。

この記事はこんな方におすすめ

  • ワードプレスの制作代行相場を知りたいけど、フリーランスと業者で何が違うの? を手早く把握したい方
  • 初めての外注で、見積金額の妥当性や項目の読み方・比較のコツを知りたい方
  • 限られた予算・納期の中で、失敗リスクを最小化しつつ成果を出す発注フローを押さえたい方

WordPressレベル別 読みどころガイド

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赤:外注依存度「高」 オレンジ:外注依存度「中」 緑:外注依存度「低」

この記事はあなたのWordPressレベルによって見解が異なります。
右のレベル表(スマホは画面下)を参考に、記事内の「赤・オレンジ・緑」のパートを読み分けてください。
※「外注依存度」とは、作業や確認を自分でどこまで対応するか、もしくは外注に任せるかの度合いを示しています。

WordPress制作の料金相場(サイト規模別の目安)

まずは、WordPressでホームページを制作する場合の、おおまかな料金レンジをサイト規模別に整理しておきます。

サイト規模ページ数の目安料金相場よくあるケース
小規模サイト~10ページ程度10万~80万円コーポレートサイト/小規模店舗サイト/シンプルなサービスサイト など
中規模サイト10~50ページ程度40万~200万円実績・採用・ブログを含む企業サイト/複数サービスを扱うサイト など
大規模サイト50ページ~100万~500万円以上コンテンツ量が多いメディアサイト/会員・検索機能つきサイト など

※ フリーランスや小規模制作会社が公開テーマやテンプレートを活用する場合は、レンジの下限寄りになることが多いです。
※ 大手の制作会社やオリジナルデザイン・要件定義・SEO・運用までセットで対応する場合は、レンジの上限寄りになりやすくなります。

相場比較に関する基本

「ワードプレス 制作代行 相場」は、外注依存度(どこまで任せるか)依頼範囲(デザイン/原稿/写真/機能/運用)で大きく変わります。
小規模~10ページならおおよそ10万~80万円程度、中規模10~50ページなら40万~200万円程度、大規模50ページ以上では100万~500万円以上がひとつの目安です。

フリーランスは小回りが利きコスパが良い反面、対応範囲や技術力、体制に個人差があります。
制作会社(業者)は分業で品質を上げやすい一方、ディレクションや管理コストが乗るぶん費用は上がる傾向にあります。

まずは目的・KPI・納期・予算上限を言語化し、同じ前提条件で見積もりを揃えるのが、フェアに比較するための前提です。

初期費用ゼロ・月額制サービスの注意点

近年増えつつある「初期費用無料」や「制作費0円」のホームページ制作サービスは、月額5,000円~10,000円程度で始められるのが魅力です。ただし、以下の特徴と注意事項を必ず確認する必要があります。

▼ 特徴・仕組み

  • 初期費用が無料、または最低限の着手金のみで始められる
  • 月額5,000~10,000円前後のサブスク型料金体系
  • 最低契約期間(多くは1年以上)が設定されている
  • 途中解約すると、残期間の一部~全額が「解約金」として請求される場合がある

▼ 注意すべきポイント

  • 最低契約期間の縛り・違約金のルールは必ず確認する
  • 契約期間を通算すると、買い切り制作より総額が高くなるケースが多い
  • サイトの所有権が制作会社にあり、解約後にデータを持ち出せないサービスもある
  • 長期運用を前提にするなら、月額型は割高になりやすい

▼ こういう人にはメリットがある

  • 初期費用をなるべく抑えたい人
  • 起業直後でキャッシュフローに余裕がない人
  • 最低限のホームページを急ぎで用意したい人

月額制は一見安く見えますが、長く運用する予定なら総額で割高になりやすく、解約時にサイトが手元に残らないリスクもあります。契約前に「所有権・解約金・最低契約期間」の3点は必ずチェックすることをおすすめします。

フリーランス vs 業者の相場感 ~WordPressレベルごとの確認ポイント

丸投げでも、前提だけはあなたが考える

用語も工程もまだよくわからない赤レベルの方は、ここでは無理に細かい指示は出さず、目的・期限・予算上限・デザインや機能の好みだけを明確に伝えて、提案型の最適案を出してもらうのが近道です。
迷ったらまずはテンプレ+軽微カスタムで立ち上げ、成果が出たら段階で追加やデザイン変更をしていくことをおすすめします。

確認ポイント

  • ヒアリングで「目的→KPI→ゴール(問い合わせ・採用など)」を整理してくれるか
  • 見積もりに作業内訳・前提条件・除外範囲・追加費用の発生条件が明記されているか
  • 公開後の保守(更新代行・障害初動・連絡手段)の具体性
  • 実績があなたの業界に近く、再現性を説明できるか
  • 相場より極端に安い場合のリスクや前提を説明してくれるか(途中離脱・後追い請求のリスク)

費用の目安(小規模5~10ページ)

  • フリーランス:10~40万円(テンプレ活用・素材支給で安くなる可能性あり)
  • 制作会社(業者):30~80万円(進行管理・品質保証が加わって高くなる可能性あり)
  • 原稿・写真を丸ごと依頼/短納期は割増費用がかかる場合もあります

準備(これだけでOK)

  • 公開目的・ターゲット・コンバージョン(問い合わせ・予約等)の一言メモ
  • 参考サイト2~3例(好き/苦手の両方と理由)
  • 公開希望日と予算上限、連絡手段(Chat/Mail/MTG)

内訳の妥当性確認、相場は前提の揃え方で決まる

テーマやプラグインの基礎はわかるオレンジレベルの方は、複数の見積もりを比べるときは、同じ前提・同じ粒度で依頼するのが鉄則です。Must機能とShould機能を分けて見積もりし、まずはMustで比較します。非機能(速度・INP/CLS・アクセシビリティ)や検証範囲も、相場を左右する重要ポイントです。

確認ポイント

  • Must/Should/Won’tで要件仕分けし、Mustを相場比較の軸に
  • 検証体制:ステージングの有無、対応ブラウザ・端末、受け入れ基準
  • データ移行・リダイレクトの有無(旧URLからのSEO配慮)
  • 納品物:ソース・変更点リスト・ロールバック手順・運用マニュアル
  • 計測:GA4/広告タグ/CV設定/OGPの取り扱い

費用の目安(中規模10~30ページ+軽い機能)

  • フリーランス:40~80万円
  • 制作会社(業者):60~120万円
  • 既存テーマ流用、公開テーマ利用・素材支給・要件凍結でコスト最適化しやすい
  • 会員・予約・多言語など、難しい機能追加は内容次第で+100万円近くの追加費用がかかることもあり

準備(精度を上げる)

  • ワイヤー(Figma/手描きOK)と、各ブロックの狙い・優先度メモ
  • 環境情報:サーバ種別、PHP/WPバージョン、使用テーマ、主要プラグイン
  • テスト観点:フォーム/検索/会員登録/SP表示/速度の受け入れ基準

仕様準拠で相見積。差分見積でフェアに比較

ここから先は、緑レベルで要件定義や運用まで自走できる方向けの内容です。

発注は仕様書ベースで行い、各社の見積差は差分(変更点)で説明してもらうとフェアです。「デザインのみ」「API連携のみ」など役割分担するとコスパが上がります。保守(SLA・脆弱性対応・監視)まで含めて総コストで判断を。

確認ポイント

  • 仕様:画面一覧、状態遷移、入力定義、権限、非機能(性能・可用性・セキュリティ)
  • ブランチ戦略・レビュー手順・CI/CD・自動テストの有無
  • 本番デプロイ方式(メンテ時間・ロールバック手順)
  • 監視・ログ収集・障害初動のSLA、週次/月次レポート

費用の目安(要件明確・機能追加)

  • UIデザイン一式:10~40万円
  • 機能追加:10~150万円(規模・難易度で大きく変動)
  • 長期運用前提なら、月次保守:1.5~10万円/月+実費 が一般的

準備(プロジェクトとして整える)

  • Gitリポジトリ、環境ごとの設定、シークレット共有ルール
  • 受け入れ基準・対応ブラウザ表・パフォーマンス目標(INP/CLSなど)
  • モニタリング設計(エラーログ/稼働監視/通知経路)

制作代行の依頼フロー

  1. 目的・KPI・期限・予算上限を共有(1~2段落で端的に)
  2. 前提情報の提示(環境・既存課題・素材・担当体制・優先度)
  3. 相見積を依頼(Must機能で統一。前提・検証範囲・納期案・保守方針まで明記)
  4. ステージングで実装→検証→本番反映(差分記録・ロールバック・計測確認までセット)
  5. 納品・引継ぎ(成果物一式・変更点リスト・運用マニュアル・SLA・保守開始)

※ 比較は「作業内訳/前提/除外範囲/検証範囲/納品物/保守」を同じ見出しで横並びにするのがコツです。

費用相場に関するよくある質問

フリーランスと業者、結局どっちが安い?品質は?

小規模・短納期・意思決定が速い案件はフリーランスに分があります。分業が必要・検証範囲が広い・運用まで見たい案件は業者が安定しやすいです。相場は前提で変わるので、まずはMust機能を固定して見積もりを揃えましょう。

見積もり差が大きいとき、どこを見れば良い?

非機能(速度・INP/CLS・アクセシビリティ)・検証範囲・データ移行・保守の扱いに差が出るケースが多いです。除外範囲と追加費用の発生条件が明記されているか要チェックです。

できるだけ安くするコツは?

素材支給・既存テーマ流用・段階公開(MVP→拡張)でコストを最適化できます。ワイヤーと原稿の確度を上げると手戻りが減って費用が下がるケースもありますので、まずは揃えておくものを整えておきましょう。

保守契約は必須?スポット対応でも大丈夫?

更新頻度が低く社内で運用できるならスポットでも問題ありません。ただし脆弱性対応や障害初動が必要なサイトは、SLA付き月次保守を検討しましょう。

まとめ

ワードプレス制作代行の相場は、外注依存度と依頼範囲で決まります。は丸投げ前提で幅広、オレンジは前提を揃えて内訳比較、は仕様準拠&差分見積でフェアに評価が基本の見方です。

まずはMust機能だけで相見積を取り、前提・検証範囲・納品物・保守まで同じ見出しで横並び比較しましょう。素材支給と段階公開でムダ工数を削れば、フリーランスでも業者でもスムーズに進みます。

この記事を書いた人
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桐山智行(株式会社H.T.P. 代表)

2007年よりWeb制作に従事し、現在は企業サイトやWordPressの保守・改善支援も行っています。これまで100社以上・500サイトを超える案件を担当し、トラブル対応から集客サポートまで幅広く経験しています。

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