固定ページが表示されない/リダイレクトループになるときの確認方法
- トップページは表示されるのに固定ページだけが表示されない
- リダイレクトループ(ERR_TOO_MANY_REDIRECTS)や404/403に陥っている
- SSL化(http→https)やドメイン変更(www有無)後からおかしくなった気がする
WordPressレベル別 対応難易度
赤:外注推奨 オレンジ:条件付き自力可 緑:自力対応可
WordPressで固定ページが表示されない/リダイレクトループ時の全体像と対応方針
固定ページの不具合は、パーマリンク設定・.htaccess(リライトルール)・SSL/ドメインの整合性・リダイレクト/キャッシュ系プラグイン・テーマの固定ページテンプレートのいずれかが原因になっていることがほとんどです。
難しく感じるかもしれませんが、手順を切り分ければ慌てる必要はありません。レベル別の推奨手順に沿い、ムリだと感じたら外注に切り替えるのが最短です。
固定ページが表示されない、リダイレクトループするとき ~WordPressレベルごとのおすすめ対応
状況整理+外注が安全
固定ページの「表示されない」「リダイレクトでグルグルする」問題は、思った以上に落とし穴が多いです。
特に、SSL(http⇔https)やwww有無の揺れ、パーマリンク設定、.htaccessの記述は、対処を間違えるとサイト全体が見えなくなることもあります。
無理に触る前に、現状の共有資料をサッと作ると、その後が圧倒的にスムーズになります。
- 不具合が出る固定ページのURLと、表示されたエラー(ERR_TOO_MANY_REDIRECTS / 404 / 403 など)のスクショ
- 直前にやった操作(プラグイン導入/更新、テーマ変更、常時SSL化、CDN導入、サーバー設定の変更)
- トップや投稿ページは見られるか、固定ページだけがNGなのか
ここまで整っていれば、外注時の原因特定が早まり、費用も時間も節約できます。
赤レベルの方は、状態が悪化する前に、早めに相談してしまうのが結局いちばんラクです。
安全な確認を
日常的に更新をしているような方なら、低リスクの初期チェックだけ試してOKです。
- ブラウザ側のキャッシュ/Cookie削除、別ブラウザ/シークレット/スマホで再現性確認
- WordPress管理画面【設定】→【パーマリンク設定】から「変更せず保存」(リライトルール再生成)
- 最近入れたリダイレクト系/キャッシュ系プラグイン(例:Redirection、LiteSpeed Cache、WP Super Cache など)を一時停止し、再現確認
- 固定ページ編集画面右側のテンプレートが存在するか(テーマの page.php / page-*.php に依存)。別テーマに切替え中で崩れていないか
- 常時SSL化をした場合、一般設定のURL(WordPress アドレス/サイトアドレス)が https で一致しているか
ここまでで直ればOKですが、直らないときは、.htaccessの競合(重複したリダイレクトや、www強制とhttps強制の無限往復)や、CDN/リバースプロキシ(Cloudflare等)とサーバーのリダイレクト方針の衝突が疑わしい領域に入ります。
この先は設定を誤ると全ページがダウンする可能性がありますので、無理せず外注するのをおすすめします。
リライトルール/URL正規化/テンプレ実装/サーバ構成
二重・循環リダイレクトの除去と、固定ページルーティングの正常化のため、下記を確認します。
安全のため作業前には、DB+ファイルのバックアップを取得してください。
1) ループの型判定(DevTools の Network/Headers で 301/302 の往復先を可視化)
典型例:「http → https → http」、「wwwなし → wwwあり → wwwなし」、「/page/ → /page/」、「/index.php → / 」の行き来。
発火点が .htaccess か Webサーバ(Nginx/Apache仮想ホスト) か プラグイン かを判別します。
2) URL設計の単一化(正規化)
「https + wwwなし(または wwwあり)」をサイト方針として1つ決め、片方向のみに統一。
Cloudflare/ALBなど上位レイヤで https 化している場合、下位層と二重でリダイレクトさせない。
3) .htaccess(Apache)/Nginx 設定の整合
WordPress 既定のリライトルールと独自ルール(言語別、スラッシュ有無、index.php 除去 等)の順序と条件を点検。
「任意パーマリンク + 固定ページ」だけが死ぬ場合は、front-controller への流し込みが阻害されている可能性。
4) プラグイン由来のリダイレクト
Redirection / SEO プラグインの 正規化・canonical・自動リダイレクト 機能、セキュリティ系の 強制ルール を精査。
キャッシュ系(LiteSpeed Cache, WP Rocket 等)が モバイル/ログイン状態別 に異なるリダイレクトを記憶して循環させることも。完全無効化→再現確認。
5) テーマ側の固定ページテンプレート
page.php/page-{slug}.php/page-{id}.php の優先順位に従ってテンプレが当たっているか。
不在・致命的エラーで WSOD/403→ループ に見えるケースもあるため、エラーログ と Query Monitor でルーティングとフックを追う。
6) マルチレイヤ環境の相互作用
CDN(Cloudflare)の Page Rules / Redirect Rules、WAF、オリジンとの X-Forwarded-Proto / HSTS の設定不整合。
リバースプロキシ越しの https 判定フラグが取れず、常時SSLプラグイン が永遠にリダイレクトし続ける事例は定番。
7) 仕上げ
キャッシュ(プラグイン・サーバ・CDN)を全層クリア。
Search Console の URL 検査で対象ページを fetch して、200/HTML で返ることを確認。
サイトマップ(固定ページ含む)の再送信、内部リンクの張替え(http 混在や古いスラッグの残骸)も見直す。
ここまでが整うと、固定ページだけ不調…という状態はほぼ解消します。
固定ページ問題修正を外注する場合のポイント
「今日中に止めたい」「社内で触るのが不安」なら外注が最短。費用・流れ・準備物を押さえておきましょう。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 費用の目安 |
・軽微:8,000~15,000円(パーマリンク再生成、プラグイン整理のみ等) ・中規模:20,000~50,000円(.htaccess/Nginx整備、SSL/ドメイン正規化、キャッシュ/CDN調整) ・複雑:50,000円~(複合要因、テーマテンプレ修正、マルチレイヤ環境) ※緊急対応や夜間は割増の場合あり |
| 依頼の流れ |
1. 不具合の再現URL・スクショ・直前の操作を共有 2. 切り分けと見積(原因の仮説・リスク説明) 3. バックアップ取得→調整→検証→報告(再発防止の方針まで提案) 4. 必要に応じて Search Console / サーバ / CDN の設定ドキュメント整備 |
| 準備しておくと便利 |
・対象URL一覧(固定ページ名とスラッグ) ・管理画面ログイン、サーバ/FTP、CDN(ある場合) ・使用中プラグインと最近の変更履歴(更新日、追加/削除) ・常時SSL化の実施有無、www有無の方針、過去のリダイレクト設定の記録 |
固定ページの「表示されない/リダイレクトループ」は、URL正規化・リライトルール・プラグイン・キャッシュ・テンプレのいずれかで起きる定番トラブルです。
赤は状況整理だけして外注、オレンジは低リスク確認まで、緑は設定とログで切り分けがおすすめです。
ムリに触って長期化させるより、早めに専門家へ繋ぐほうが総コストは下がりがちな事例です。
今日のうちに原因の目星をつけて、再発しない形で整えておきましょう。

