AI×WordPress

「WordPressを触る・運用する」現場で、生成AIをどう使うかをまとめたカテゴリです。記事の下書き・リライト、カテゴリやメタ情報の整理、サイト構造のSEO分析、プラグインの選定、保守作業の自動化、コード生成の注意点まで、実際にやった手順で解説します。

ここで言う「AI活用」は、ChatGPTなどに質問して答えをもらう、という話だけではありません。AIをWordPress側につないで、記事の作成や修正そのものを手伝ってもらう——という使い方を中心に扱います。

まず:AIをWordPressにつなぐ4つの方法

つなぎ方は1つではなく、目的によって向き不向きがあります。ざっくり、下にいくほど「専門的だけど、大量の作業に強い」と考えてください。

方法どんなもの/向いている作業料金
コアAIWordPress本体の「設定 > コネクト」+公式AIプラグイン。管理画面の中で、タイトルやメタ説明文・alt文の生成、本文の校正などができる。いちばん手軽APIキーの従量
AIプラグインJetpack、Rank Math AI など。投稿画面に組み込まれ、執筆の補助やSEOの提案をする。検索順位や競合の分析はこの領域サブスク or 従量
MCP連携外部のAIツール(Claude Desktop など)から、WordPressの記事を読み書きさせる仕組み。少し開発寄り従量
SSH+WP-CLIサーバーに直接ログインし、コマンドでWordPressを操作する。100記事の一括リライト、まとめてリダイレクト設定、テーマ改修、サイト全体のSEO分析など大きな作業向き。いちばん専門的従量/定額

「APIキーの従量課金」とは

コアAIやMCPを使うときは、OpenAI・Anthropic・GoogleといったAI提供会社でアカウントを作り、「APIキー」(利用するための鍵)を取得して、それをWordPressに登録します。料金は月額固定ではなく、使った分だけ(生成した文字数や画像の枚数に応じて)AI提供会社に課金される仕組みです。WordPress側やこの機能自体に別料金はかかりません。

※ Jetpack AI のように「月額サブスク+回数枠」で、APIキーが要らないタイプもあります。
※ SSH+WP-CLI で Claude Code などのAIエージェントを使う場合は、APIの従量課金のほかに、Claude や ChatGPT の月額プラン(定額)の範囲で動かせるものもあります。まとまった作業なら、こちらのほうがコストを読みやすくなります。

WordPress 7.0 で本体に入った「コネクト」

2026年5月のWordPress 7.0から、AI提供会社との接続を「設定 > コネクト」の1画面でまとめて管理できるようになりました。当サイトが対象とするサイトも WordPress 7.1 なので、これが使える前提です。ただし、検索順位や競合まで踏み込んだ本格的なSEO分析は本体だけではできません。SEOプラグインを入れるか、上の表のSSH+WP-CLIで行うことになります。

AIが本当に効くのは「同じ作業のくり返し」

1回だけの作業なら、AIに指示するより自分でやったほうが早いこともあります。AIが力を発揮するのは、同じような処理を数十〜数百回くり返す場面です。手順をいちど組んでしまえば、あとは一気に片づきます。

記事まわり

  • たくさんの記事の見出し・導入・内部リンクを整える
  • 似た内容の重複記事をまとめ、旧URLを新URLへ転送(301リダイレクト)
  • 下書きの作成から投稿までの流れ

構造・SEO

  • カテゴリ・タグ・メタ情報の整理
  • canonical・構造化データ・OGPなど、検索エンジン向けの設定を追加
  • サイト全体を見てのSEO上の課題出し

保守・コード

  • 画像のalt属性をまとめて生成、リンク切れの検出
  • functions.php に入れる小さなコード(スニペット)の作成
  • エラーログを読んで原因を推測

AIに任せる前に決めておくこと

AIは速い反面、こちらの指示を取り違えたまま作業を進めてしまうことがあります。WordPressは公開中のサイトを直接いじることが多いので、事故が起きたときに戻せる備えが欠かせません。

  • バックアップを取る:作業前にデータベースとファイル一式を保存。何かあっても元に戻せる状態にしておく
  • いきなり本番でやらない:検証環境で試すか、本番なら10〜20件など小さい単位で確認しながら進める
  • コマンドは人が承認:AIが実行しようとする操作(特に削除・書き換え)を、実行前に自分の目で確認できる設定にする
  • 消さずに「下書き化」から:記事は削除ではなく下書きに。あとで戻せます

外注する場合

自分でやらずに改修や保守を頼む場合も、依頼先が生成AIをうまく使えるかどうかで、費用や納期は変わってきます。「AI活用を許可する代わりに見積もりを抑えてもらう」「品質の基準とチェック体制を先に決める」といった進め方も現実的です。WordPressの改修・修正・リニューアルの依頼もあわせてご覧ください。