ワードプレス制作代行の料金相場と依頼前に確認すべきこと
この記事はこんな方におすすめ
- ワードプレスサイトを初めて外注するので、料金相場や費用の内訳を把握したい方
- 制作代行の依頼前に準備すべきことを知って、スムーズに進めたい方
- トラブルを避ける見積比較のコツを知りたい方
WordPressレベル別 読みどころガイド
赤:外注依存度「高」 オレンジ:外注依存度「中」 緑:外注依存度「低」
右のレベル表(スマホは画面下)を参考に、記事内の「赤・オレンジ・緑」のパートを読み分けてください。
※「外注依存度」とは、作業や確認を自分でどこまで対応するか、もしくは外注に任せるかの度合いを示しています。
ワードプレス制作代行 相場に関する基本
ワードプレス制作代行の相場は、外注依存度や依頼範囲によって大きく変動します。
依頼前に「目的・要件・素材・運用体制」を整理することで、見積もりの精度が高まり、余計なコストやトラブルを防ぐことにつながります。
制作代行相場 ~WordPressレベルごとの確認ポイント
丸投げでOK。その代わり前提を固める
WordPressの操作や専門用語に不慣れで、作業の切り分けや見積もりの内訳判断が難しい赤レベルの方は、無理に細かく指示を出そうとせず、「目的・期限・予算上限」だけははっきり共有して、業者側に最適案を提案してもらう進め方が失敗しにくいです。
「ワードプレス 制作代行 相場」などを調べると相場の幅が広く見えますが、それは依頼範囲と外注依存度で大きく変わるためです。
確認ポイント
- 「サイトの目的」と「ゴール(問い合わせ/採用/資料DL など)」を1~2行で伝える
- 納期と優先度(最短重視か品質重視か)を事前に明確化する
- 参考サイト2~3例(好き/嫌い両方)とNG要素を共有する
- 見積もりはなるべく「一式」ではなく、作業ごとの内訳を出してもらう(後からの比較が楽)
- サポート体制:連絡手段・対応時間・初動(SLA)を確認する
費用の目安
- 小規模 5~10ページのケースで、20~50万円ほど
- テンプレ活用でなくテーマ制作が必要となる場合は、デザイン料・コーディング料など費用の増大あり
- 原稿・写真を用意する場合は費用を抑えられるが、素材から用意する場合や急ぎ案件では費用が高くなりやすい
- 検討中の要件が多いと見積もりが膨らむので、まずは最小構成で出発して段階追加がおすすめ
準備しておきたいもの
- 会社ロゴ/ブランドカラー/既存パンフ等の素材
- ページ構成のたたき台(トップ/サービス/実績/お問い合わせ など)
- レンタルサーバーの種別や契約状況
一部は自分で確認、抜け漏れで追加費用になりやすい
テーマやプラグインの基本は理解しており、簡単な設定や修正なら対応できるオレンジレベルの方は、ワードプレス制作代行の相場を判断するときも、内訳の妥当性を部分的にチェックできます。
ただし要件の抜け漏れがあると後追い工数が発生し、合計費用が上がりやすいので、事前にどれだけ整理して業者へ伝えられるかがカギです。
確認ポイント
- Must/Should/Won’t(絶対必要・あれば嬉しい・いらない)で要件を仕分け
- 現状メモ:PHP/WordPressバージョン、使用テーマ、主要プラグイン一覧
- 計測要件:GA4、広告タグ、CV計測、OGP など
- 非機能要件:表示速度、CLS目標、INP目標 など
- 検証体制:ステージング(テスト環境)の有無、ブラウザ/端末の対応範囲
- 納品物:ソース一式、変更点リスト、ロールバック手順、運用マニュアル
費用の目安
- 中規模 10~20ページのケースで、40~100万円ほど
- 追加したい機能(会員・予約・多言語など)は、内容により大きな費用の増加あり
- 既存テーマ流用/素材支給/要件の明確化でコスト最適化が可能
準備しておきたいもの
- ワイヤーフレーム(Figmaや手書きでOK)と、参考サイトの具体的な「どこが良いか」コメント
- 原稿と写真の確定版(ドラフト→最終の2段階でも可)
- テスト観点のメモ(フォーム送信、検索、会員登録、モバイル表示、速度)
仕様で発注し、差分で見積もる。相場を自分で最適化
要件定義や運用経験が豊富で、発注範囲を切り分けられる緑レベルの方は、相場の判断は仕様単位で行い、差分(変更点)の見積もりが適切かをチェックできます。
たとえば「デザインのみ外注」「API連携のみ依頼」など、役割分担でコストを抑えられます。
確認ポイント
- 要件票:画面一覧、状態遷移、入力定義、権限、非機能(速度/可用性/セキュリティ)
- データ移行の範囲と方式(既存サイト→新環境、CSV/WP-CLI/API)
- テスト方針:受け入れ基準、ブラウザ/端末表、パフォーマンス基準、バグ報告のフォーマット
- 納品・引継ぎ:リポジトリ運用、ブランチ戦略、差分の記録、ロールバック手順、SLA
費用の目安
- デザイン一式10~40万円ほど
- 機能追加(要件明確)10~150万円ほど、必要機能により振れ幅大
- 要件が固いほどブレは小さく、相見積は仕様準拠で比較可能
準備しておきたいもの
- Gitリポジトリへのアクセス、ステージング/本番のデプロイ手順(自動化が望ましい)
- 計測タグ・イベント設計(GA4/広告/ヒートマップ)、モニタリング要件
- 運用ガイドライン(更新ポリシー、プラグイン追加基準、脆弱性対応方針)
制作代行の依頼フロー(一般的な流れ)
- 目的・KPI・期限・予算上限を共有する(1~2段落で簡潔に)
- 前提情報をまとめて提示する(環境/既存課題/素材/担当体制)※レベル別の準備は上の「確認ポイント」を参照
- 見積・提案を受領する(作業内訳・前提条件・除外範囲・納期案・検証範囲を明記してもらう)
- ステージングで実装→検証→本番反映(差分記録・ロールバック手順・計測確認をセットで実施)
- 納品・引き継ぎ(成果物一式/変更点リスト/運用手順/SLA/保守開始時期の確認)
※ レベルに応じた事前準備(素材・要件の粒度・テスト観点など)は、上部の各「確認ポイント」を基準に整えてから依頼するとスムーズです。
制作代行に関するよくある質問
制作代行の費用はどうやって決まりますか?
ページ数やデザインの有無、追加機能(会員・予約・ECなど)、そして外注依存度によって費用が決まります。特に「原稿や写真を自分で用意するか/丸投げするか」で見積額が大きく変わります。
相見積もりは何社くらい取れば良いですか?
2~3社程度を目安にすると比較しやすいです。作業範囲・納期・保守体制を揃えて依頼することで、正確に比較できます。
制作代行と保守契約の違いは何ですか?
制作代行は新規構築や改修など「一時的な案件対応」、保守契約はアップデートやトラブル対応など「継続的なサポート」が中心です。必要に応じて組み合わせて依頼すると安心です。
初心者でも依頼できますか?
もちろん可能です。目的・予算・納期だけ伝えれば、業者側が提案を整理してくれます。心配な場合は事前に「最低限の準備物リスト」を確認しておくとスムーズです。
ワードプレス制作代行の相場は、外注依存度と依頼範囲で大きく変わります。
赤は丸投げ前提で相場は幅広く、オレンジは部分的に確認できる分コスト最適化も可能、緑は仕様ベースで費用をコントロールできる、これが基本の見方です。
「相場感を把握したい」「どの程度準備すべきか迷う」という方は、早めに専門家へ相談するのがおすすめです。
準備不足で依頼を始めると、余計なコストや手戻りが発生しやすいので注意してください。
また、あまりに安すぎる場合は、作業者の見積もりが甘く、あとからの請求や途中で制作ストップする(いわゆる飛ばれる)ことにもご注意ください。