WordPress問い合わせフォームが作れない、問題が起きたときの解決策
- 問い合わせフォームを作ったのに公開できない/保存できない
- 送信ボタンを押してもエラーやスピナーのままで完了しない
- 問い合わせフォームエラーを自力で直せるか外注すべきか、判断材料をサクッと知りたい
WordPressレベル別 対応難易度
赤:外注推奨 オレンジ:条件付き自力可 緑:自力対応可
WordPressの問い合わせフォームが作れないときの全体像と対応方針
「フォームが作れない/送信できない」は、プラグイン設定ミスだけでなく、JavaScriptの競合、reCAPTCHAの不整合、メール送信(SMTP)やサーバー側制限まで原因が広がりがちです。
むやみに設定をいじる前に、どのステップで止まっているか(作成・公開・送信・通知)を切り分けるのが近道です。自分のレベルに合わせて安全に進めていきましょう。
問い合わせフォームが作れない/送信できないとき ~WordPressレベルごとのおすすめ対応
初心者は無理せず外注。やるのは「状況整理」まで
フォーム周りは「見た目の配置」だけでは済まず、JSエラーやスパム対策(reCAPTCHA v2/v3)、メール送信(SMTP)が絡むので、初心者にとっては難所です。
誤操作でサイト全体の挙動が変わることもあるので、無理せず任せるのが安全。
外注前にやってほしいのは、①フォーム作成はできたか/保存でエラーか、②固定ページへ正常に挿入できているか(ブロック/ショートコード)、③送信後に表示されるメッセージやエラー文言をスクショに残すこと。
最近行った操作(プラグイン追加・テーマ変更・WordPress更新)もメモしておくと診断が速くなります。
「とりあえず色々触ってみる」は逆効果になってしまうことが多いです。
フォームが一切動かないなら、早めに業者へ相談することが結果的にコスパが良くなります。
表示・スクリプト・スパム対策を順に
オレンジレベルの方なら、リスクの低い範囲で次の順番を試せます。
まずは「表示されない/保存に失敗する」系か「送信できない/完了しない」系かに分けましょう。
パターンA. 表示されない/保存に失敗する
・固定ページにブロック/ショートコードが正しく入っているか再確認
・同名ブロック(フォーム)を複製していないか、スラッグの重複がないか
・最近入れたプラグインを一時無効化して、管理画面の保存が通るか(競合切り分け)
・キャッシュ/最適化系(圧縮・遅延読み込み)の一時停止で改善するか
パターンB. 送信できない/グルグル回る
・フロントでブラウザのコンソールを確認(JSエラーが出ていないか)
・reCAPTCHAを使っているなら、サイトキー/ドメイン設定/v2・v3の種別が正しいかを確認
・送信テストで通知メールが届くか(届かないならSMTP未設定やサーバー制限の可能性)
・テーマを一時的に標準テーマへ切り替えて挙動差を確認(テーマ由来のJS/CSS競合を切り分け)
ここまでで改善しない場合、WordPress本体・プラグインのバージョン差や、サーバー側のセキュリティ設定(WAF等)の影響が疑われます。ログ確認やサーバー設定調整が必要になるため、無理せず外注するのがおすすめです。
SMTP・WAF・JS競合・ブロックテーマの落とし穴
ある程度サーバーや開発に慣れていれば、もう一歩踏み込めます。方向性は大きく「送信経路の確保(SMTP)」「フロントのJS競合解消」「バックエンド制限の見直し」です。
・SMTPプラグインで外部SMTP(例:SendGrid/Amazon SES/独自SMTP)を設定し、フォームの通知メールを確実化
・console / network で送信時のXHRレスポンスを確認(4xx/5xx、nonceエラー、CORS、JSONエラー)
・最適化系プラグインの「JS結合・遅延・defer」をフォーム関連スクリプトから除外
・WAF/ModSecurityのヒット有無をサーバーログで確認し、必要に応じて除外ルールを検討
・ブロックテーマ/FSE環境ではテンプレート階層やフォームの挿入位置でJSが読み込まれないケースがあるため、テンプレート部品の依存関係を点検
スパム防止はreCAPTCHAだけでなく、honeypotや送信回数のレート制限といった多層化が有効。
取り回しに自信があっても、作業前のバックアップは必須です。
時間対効果の観点で、原因特定と復旧を同時に進めたいなら、要点(再現手順・環境差・試した施策)を整理して外注に渡すのが最短だったりもします。
WordPress問い合わせフォーム関連を外注する場合のポイント
「公開が迫っている」「営業上、問い合わせを止められない」など、時間のシビアな案件は外注が堅実。費用の目安と流れ、準備物をサッと押さえておきましょう。
項目 | ポイント |
---|---|
費用の目安 |
・軽微な設定/競合解消:10,000~20,000円 ・SMTP設定+テスト/reCAPTCHA再構成:15,000~30,000円 ・WAF調整・JS深掘り・テーマ依存対応:30,000円~ ・至急対応(当日~翌日)は割増になることあり |
依頼の流れ |
1. 状況共有(フォームURL/再現手順/エラー表示のスクショ) 2. 見積・方針確認(想定原因と切り分けの順番) 3. バックアップ → 作業(テスト環境があればベター) 4. 本番反映&送信テスト(通知メール到達まで確認) |
準備しておくと便利 |
・管理画面URL/ログイン情報(必要に応じて限定権限) ・利用プラグイン一覧(バージョン込み) ・サーバー情報(WAFの有無・メール送信仕様) ・送信結果のサンプル(届く/届かない宛先の例) ・最近の変更履歴(更新・導入・設定変更) |
フォーム不具合は、見た目よりも仕組み(JS・スパム対策・SMTP・サーバー制限)に原因が潜むことが多め。まずは「表示」「送信」「通知」のどこで止まるかを切り分けましょう。
赤:状況整理だけして外注、オレンジ:基本チェックまで、緑:SMTP/WAF/JSまで踏み込むのが目安です。
長引かせるほど機会損失が増えるので、迷ったら相談することも検討が必要です。
公開・集客のボトルネックになりやすい箇所だからこそ、短期で確実に復旧して、次に進みましょう。