WordPressサイトのリニューアル見積もりを取るときのポイント

公開：2025.10.28

この記事はこんな人向けです

リニューアルを検討中で、どこまで依頼すべきか判断できていない
複数の制作会社に見積もりを依頼する予定があり、比較基準を整理したい
過去にリニューアルでトラブルがあったため、今回は慎重に進めたい

WordPressレベル別対応難易度

Lv1 Lv2 Lv3 Lv4 Lv5 Lv6 Lv7

レベル判断は、右のレベル表（スマホは画面下）を参考にしてください。

赤：外注推奨オレンジ：条件付き自力可緑：自力対応可

全体像と対応方針

リニューアルの見積もりは、単なる価格比較ではなく「目的と優先順位を整理する作業」です。
現状の課題・理想像・予算の3つを軸に考えると、各社の提案の意図や違いが見えてきます。
迷ったときは「成果をどう測るか」を最初に決めておくのがコツです。

WordPressレベルごとのおすすめ対応

まずは「目的・範囲・成果指標」を明確に

リニューアルを初めて依頼する場合、まず整理すべきは「なぜ変えるのか？」という目的です。
「古くなったから」だけでは判断軸が曖昧で、見積もりが各社でバラバラになります。
例えば「お問い合わせを増やす」なら、CTA導線・フォーム最適化・SEO流入改善といった要素を含める必要があります。

そのうえで、作業範囲を「デザイン」「機能」「運用」の3軸に分けると整理しやすいです。
機能要件（予約システム、会員制など）が絡む場合は、WordPressに精通した制作会社に外注するのが確実です。

自社で構成整理や見積もり比較を行う

WordPressの基本操作に慣れているオレンジレベルの方なら、構成案や要件定義書を自社でまとめてから見積もり依頼するとスムーズです。
制作会社によって金額差が出やすいポイントは、①デザイン数、②機能開発、③原稿作成・写真素材です。
ここを明確にしておくと、後で「想定外の追加費用」が発生しにくくなります。

また、提案書の中で「対応範囲」と「除外範囲」をチェックするのも重要です。
とくに運用保守まで含めるかどうかで、初期費用と月額費用が大きく変わります。

部分リニューアルやABテスト中心で最適化

技術的に自力でWordPressを運用できる緑レベルの方は、全面リニューアルよりも段階的改善の方が効果的です。
既存デザインの一部修正や、分析データをもとにしたABテストを繰り返すことで、費用を抑えつつ成果を最大化できます。
リニューアルの目的が「パフォーマンス改善」なら、キャッシュ最適化・画像圧縮・不要プラグイン削除なども見積もり対象に含めておくとよいでしょう。

ただし、テーマをフルで作り直す場合は、構造やSEO設定がリセットされる可能性があるため、事前にバックアップとリダイレクト計画を立てておくのが安全です。

外注する場合のポイント

複数社に見積もりを依頼するときは、「金額」よりも「提案の質」を重視しましょう。
費用の根拠が明確な会社ほど、要件を正確に理解している傾向があります。

項目	ポイント
費用の目安	・中小規模サイトのリニューアル：30～150万円前後・機能付き、会員機能併設などの場合：100～200万円程度・デザイン刷新＋SEO＋運用支援込み：200万円～が目安
依頼の流れ	1. 現状課題と目的を整理（簡易ヒアリングシート） 2. 制作会社へ要件共有・見積もり依頼 3. 提案内容の比較とすり合わせ 4. 契約・着手・中間レビュー 5. 公開後の保守・効果測定
準備しておくと便利	・現行サイトのURLとWordPressログイン情報（閲覧権限）・アクセス解析やSearch Consoleのデータ・参考サイトのURL・理想イメージ・社内承認フローと希望納期