継続保守を依頼する際の契約更新タイミングと注意点

公開：2025.11.02

この記事はこんな人向けです

WordPressレベル別対応難易度

Lv1 Lv2 Lv3 Lv4 Lv5 Lv6 Lv7

レベル判断は、右のレベル表（スマホは画面下）を参考にしてください。

赤：外注推奨オレンジ：条件付き自力可緑：自力対応可

WordPressの保守契約は、単なる更新作業ではなく「運用体制を見直すチャンス」です。
契約更新の前に、対応範囲・料金・サポート品質を見直すことで、不要なコストやトラブルを防げます。
更新時期を見極め、継続・乗り換えの判断を冷静に行いましょう。

初めて保守契約を結んだときの内容を正確に覚えていない人も多いですが、更新時には再度見直すことが鉄則です。
特に、契約期間・自動更新・解約手続きの条件を見落とすと、意図せず延長されてしまうケースもあります。

また、更新後に「修正依頼が有料だった」「サポート範囲が縮小していた」などのトラブルも少なくありません。
内容が不明な場合は、契約書や見積書を一緒に確認してもらえる外注業者に相談するのがおすすめです。

継続を迷っている場合は、今の運用状況をまとめて別業者にも相見積もりを取るのが効果的です。
見積もり比較の際には、「対応範囲」「保守頻度」「緊急時対応時間」を基準に判断しましょう。

ある程度WordPressの管理に慣れているオレンジレベルの方は、契約更新の際に「何を外注し、何を自分でやるか」を整理するのがポイントです。
例えば、バックアップやプラグイン更新は自分でできるなら、トラブル対応のみ外注という形に変更することも可能です。

また、月額契約から半年または年契約に切り替えることで、コストを抑えられる場合もあります。
ただし、その場合は中途解約時の返金や対応条件をしっかり確認しておきましょう。

更新前には、次の3点を見直すとスムーズです。

自社である程度の管理体制が整っているなら、保守契約の見直しも自力で可能です。
契約書を見直し、業者側のサポート内容が変更されていないか、期間満了日をカレンダーで管理しておくと安心です。

場合によっては、サーバー保守とWordPress保守を別業者に分けるのも有効です。
バックアップ・セキュリティ監視は自社で、アップデート対応だけを外注するなど、柔軟に組み合わせましょう。

更新の2～3週間前には、次のステップをチェックしておくと安全です。

保守契約を「惰性で継続」せず、毎年の見直しをルーティン化すると長期的にコスト最適化できます。

契約更新時に「別業者への切り替え」や「再契約」を検討する場合は、比較材料を揃えることが重要です。
以下の項目を事前に整理しておきましょう。

項目	ポイント
費用の目安	・軽微な保守（更新・バックアップ中心）なら月額5,000～10,000円前後・セキュリティ監視・トラブル対応込みなら月額15,000～30,000円・年契約でまとめると、1～2ヶ月分安くなるケースもあり
依頼の流れ	1. 現在の保守範囲・料金を整理 2. 新業者へ見積もり依頼（現状共有を忘れずに） 3. 契約内容を比較・検討し、更新日までに切り替え
準備しておくと便利	・既存契約書／見積書の控え・保守対象のURLとサーバー情報・直近のトラブル履歴やバックアップ情報・更新希望日と支払い方法のメモ