ホームページ作成をWordPressで行うメリットと注意点

この記事はこんな人向けです

  • 初めてのホームページ作成で、WordPressにするか迷っている
  • ホームページ作成 WordPress」の相場観・準備・運用の注意点を短時間で把握したい
  • 自分のWordPressスキルに合わせて、外注と内製のベストミックスを決めたい

WordPressレベル別 読みどころガイド

Lv1 Lv2 Lv3 Lv4 Lv5 Lv6 Lv7

赤:外注依存度「高」 オレンジ:外注依存度「中」 緑:外注依存度「低」

この記事はあなたのWordPressレベルによって見解が異なります。
右のレベル表(スマホは画面下)を参考に、記事内の「赤・オレンジ・緑」のパートを読み分けてください。
※「外注依存度」とは、作業や確認を自分でどこまで対応するか、もしくは外注に任せるかの度合いを示しています。

ホームページ作成をWordPressで作る基本

WordPressはテーマとプラグインで拡張できる自由度の高いCMSです。自社サーバーで運用すればデータ所有権も明確で、長期のSEOや集客設計も組みやすいです。一方で、更新・バックアップ・セキュリティなどの運用設計が必須となります。迷ったら「小さく作って公開→検証しながら育てる」アプローチが、コストと学びのバランスがよくおすすめです。

ホームページ作成 ~WordPressレベルごとの確認ポイント

最小構成で素早く公開、迷ったら外注を

「ホームページ作成をWordPressで始めたいけど、専門用語が不安…」という赤レベルの方なら、必要最小限のページ構成で早めに公開し、検索やSNSからの反応を見ながら育てるのが安全です。テーマ選定や初期設定、フォーム・SEO初期導入・セキュリティなどは外注の力を借りると迷走しにくいです。自分でのプラグイン導入は「フォーム/画像最適化/キャッシュ/セキュリティ」程度に絞るとエラーなどのトラブルが減ります。

確認ポイント

  • ページ構成:トップ/サービス(商品)/料金/実績/会社情報/お問い合わせ
  • スマホ最適化と読み込み速度(画像圧縮・WebP・遅延読み込み)
  • 基本のSEO設定(タイトル・ディスクリプション・H1/H2・見出しの階層)
  • 問い合わせ導線(CTA配置・電話リンク・フォーム通知テスト)
  • 運用の土台(バックアップ、更新の手順、権限分け)

費用

  • 初期構築(5~10ページ/テーマ活用):10万~40万円 目安
  • 写真撮影・コピー作成:3万~15万円(必要に応じて)
  • ドメイン・サーバー:年1万~2万円程度
  • 月次保守(更新・バックアップ・軽微修正):5千~2万円

準備

  • 誰に何を売るか(ターゲット・提供価値・差別化の一言)
  • 掲載素材(ロゴ・写真・カラールール)/参考サイト2~3例
  • 連絡体制(意思決定者・校正の締切・公開希望日)

CV導線・計測・高速化で差を作る

テーマ設定や軽微な修正ができるオレンジレベルの方なら、情報設計・導線・計測を強化して成果に直結させましょう。CTAの配置やフォーム最適化、FAQ・実績・ブログの連携で内部リンクを整理、構造化データ(パンくず・FAQなど)やLCP/INP対策、不要プラグインの見極めも効きます。更新は「ステージング→本番」の手順化で事故を防止していきます。

確認ポイント

  • KPI(問い合わせ数/CVR/滞在時間など)と、GA4・GSC・タグの実装確認
  • 内部リンク戦略(サービス→実績→FAQ→問い合わせの動線)
  • パフォーマンス(画像最適化・フォント最適化・キャッシュ・不要JS削減)
  • セキュリティ(2FA/WAF/定期バックアップ/脆弱性アラート対応)
  • 子テーマ化・命名ルール・変更履歴(差分管理)の運用

費用

  • サイト改善一式(設計・テンプレ拡張・計測・高速化):20万~80万円
  • 部分改修(LP追加、FAQ整理、フォーム最適化など):5万~30万円
  • 継続改善(分析・ABテスト・記事更新支援):月3万~15万円

準備

  • Must/Should/Won’tで要件を仕分けた一覧
  • 現行環境メモ(WP/PHPバージョン・テーマ・主要プラグイン)
  • 計測要件(イベント・コンバージョン・広告タグ・OGP)
  • 検証範囲(対応ブラウザ/端末、想定PV、サーバースペック)

仕組み化と拡張、内製×外注のハイブリッドで

緑レベルの方なら、カスタム投稿タイプ・ACF等で「更新の型」を設計し、誰でも迷わず更新できる状態へ。API連携(フォーム→CRM/MA)、多言語、会員・予約・検索などの拡張は、非機能要件(可用性・速度・セキュリティ)と保守前提で段階導入。場合によってはヘッドレス化やCDN最適化も候補に。

確認ポイント

  • 仕様書(画面一覧・権限・データ項目・状態遷移・例外)と受け入れ基準
  • CI/CD・ブランチ戦略・コードレビュー・ロールバック手順
  • 監視・ログ収集・SLA(初動・復旧目標)・脆弱性ポリシー
  • 多言語・構造化・サイト検索・カスタム権限などの拡張計画

費用

  • 機能拡張(会員・予約・検索・多言語):40万~200万円
  • デザインシステム/コンポーネント整備:20万~80万円
  • ヘッドレス化・外部連携:80万~300万円(要件次第)
  • SLA付き保守:月5万~30万円(監視・定期改善・障害対応)

準備

  • 非機能要件の優先度(速度・可用性・セキュリティ・拡張性)
  • データ移行計画(旧サイト→新構成、CSV/WP-CLI/API)
  • タグ設計・監視設計・エラーハンドリング方針
  • 四半期ロードマップ(テーマ別の改善課題とKPI)

制作代行の依頼フロー

  1. ゴール・期限・予算上限を共有(誰に何を届け、いつまでに公開するか)
  2. 前提整理(環境・要件・素材・担当体制・KPI・計測ルール)
  3. 見積/提案比較(作業内訳・前提条件・除外範囲・納期・検証範囲)
  4. ステージングで実装→検証→本番反映(差分記録・ロールバック手順・計測確認)
  5. 納品・引き継ぎ(成果物一式・変更点リスト・運用ガイド・保守開始日)

ホームページ作成(WordPress)に関するよくある質問

ノーコード(Wix等)と比べてWordPressを選ぶメリットは?

長期運用・SEO・拡張性・データ所有の面で有利です。ホームページ作成をWordPressで始めると、後から機能追加やデザイン拡張をしやすく、運用の自由度が高いのが強みです。一方、初期の学習や保守設計が必要です。

初心者でも自分で更新できますか?

可能です。ブロックエディタで直感的に更新できます。最初は「ニュース・ブログ」から始め、固定ページは外注で土台を整えると安心かもしれません。更新手順書と権限分けを用意しておくと運用事故が減ります。

セキュリティが心配。最低限は行うべきことは?

2段階認証、定期バックアップ、更新前のステージング検証、不要プラグイン削除、WAFの導入、強いパスワードの徹底。これだけでもリスクを大きく下げられます。

費用を抑えたい。どこに投資すると効果的?

情報設計(導線/CTA)とコンテンツ(コピー・写真)に投資するとCVに直結します。デザインは後からでも伸ばせるので、まずは「分かりやすさ」と「問い合わせのしやすさ」を最優先に行いましょう。

まとめ

ホームページ作成 WordPress」の強みは、拡張性・所有権・SEOの伸びしろなどです。弱点は運用設計の前提が要ること。だからこそ、小さく公開→計測→改善のループがやりやすいです。

は外注中心で最小構成を素早く、オレンジは設計精度と計測で成果を底上げ、は仕組み化と拡張でスケールが基本の見方です。

迷ったら、要件を抱え込みすぎず段階導入がおすすめです。必要なところだけ外注し、コア運用は自社に残すハイブリッド運用が一番コスパが良いです。

この記事を書いた人
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桐山智行(株式会社H.T.P. 代表)

2007年よりWeb制作に従事し、現在は企業サイトやWordPressの保守・改善支援も行っています。これまで100社以上・500サイトを超える案件を担当し、トラブル対応から集客サポートまで幅広く経験しています。

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