子テーマを使った修正を外注する場合の注意点

公開：2025.11.01

この記事はこんな人向けです

WordPressレベル別対応難易度

Lv1 Lv2 Lv3 Lv4 Lv5 Lv6 Lv7

レベル判断は、右のレベル表（スマホは画面下）を参考にしてください。

赤：外注推奨オレンジ：条件付き自力可緑：自力対応可

子テーマでの修正は、デザインや機能を安全にカスタマイズするための基本的な手法です。
ただし、正しく設定しないとテーマ更新で変更が消えたり、思わぬ不具合につながることもあります。
作業内容や目的を整理し、スキルに応じて「自力」と「外注」を使い分けましょう。

「子テーマってなに？」「どこで作るの？」という赤レベルの方は、まず自分で触らないのが安全です。
親テーマを直接編集してしまうと、更新時にすべて上書きされて変更が消えることがあります。

また、functions.php や style.css の記述ミスで、画面が真っ白になって何も表示されなくなることもあります。
初心者が一度やってしまいがちなミスにもかかわらず、復旧には専門知識が必要になってきたりするのです。

外注時は「どの部分を変えたいのか」「今のテーマ名」「変更後のイメージ」を外注先へ共有するだけで十分です。
プロが安全な方法で子テーマを設定してくれるので、結果的に時間とリスクを減らせます。

作業前にバックアップを取っておいてもらうようにお願いすると、より安心です。

WordPressをある程度触ったことがあり、FTPや管理画面でのテーマ編集に慣れているオレンジレベルの方なら、子テーマを自分で作成しても問題ありません。

例えば「CSSの微調整」や「テンプレート内の一部文言変更」など、限定的なカスタマイズならリスクは低めです。
とはいえ、functions.phpやテンプレート構造を誤ってコピーすると、表示崩れやPHPエラーを起こすこともあります。

手順としては、
① 子テーマフォルダを作る
② style.cssとfunctions.phpを用意
③ 親テーマを正しく読み込む（enqueue設定）
という流れを守るのが基本です。

少しでも不安がある場合は「ベースだけ作ってもらい、自分で中身を編集」するなど、外注と自力のハイブリッド方式もおすすめです。

テンプレート階層やフックの仕組みを理解している緑レベルの方なら、子テーマでの修正は完全自力で対応可能です。

ただし、「親テーマのアップデートに追従できる構成」にしておくことが重要。
親テーマで新しく追加された機能が、子テーマで上書きされて動かなくなることもあります。

特に、functions.phpの重複記述や、不要なテンプレートコピーには注意。
修正履歴をコメントで残しておくと、将来的なメンテナンスも楽になります。

また、Gitでバージョン管理したり、ステージング環境で検証してから本番反映するなど、CI/CD的な運用を意識するとより安定します。

「細かい調整をお願いしたい」「テーマ更新で修正が消えてしまった」などのときは、子テーマ修正を外注するのが賢い選択です。
依頼前に、費用感や流れを押さえておきましょう。

項目	ポイント
費用の目安	・CSSや文言変更などの軽微修正：5,000～10,000円前後・PHPテンプレート修正や機能追加：15,000～30,000円・大規模テーマ改修や独自仕様対応：50,000円～
依頼の流れ	1. 現状テーマと変更箇所を共有（スクショ・該当ページURL） 2. 見積と納期の確認 3. テスト環境で作業→動作確認後に納品 4. 必要に応じてマニュアル納品や再調整
準備しておくと便利	・利用中テーマ名とバージョン・修正したい箇所のスクリーンショットや指示書・FTPまたはWordPressの管理者アカウント・更新履歴やバックアップ情報